ブックタイトル近代テキスタイルの保存と修復

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概要

近代テキスタイルの保存と修復

真13)、アンダースカートのサテン地には縦方向の擦り切れが多数みられ(写真14)、アンダースカートの体側のタフタ地も縦・横に擦り切れ、タフタ地のウエストの変色部分はその輪郭に沿って生地に亀裂が走っていた(写真15)。2生地の補修ドレスの表地に関しては裂けの広がりが部分的に点在していたこと、表から布をあてることが外観の雰囲気を損ねすぎることもあり、傷みのある部分にのみ薄羽二重で裏打ちし、サテン地を補強するという補修方法を取った。また、写真8ウォルトイヴニング・ドレス1900年頃京都服飾文化研究財団提供・所蔵広川泰士撮影52