ブックタイトル近代テキスタイルの保存と修復

概要

近代テキスタイルの保存と修復

表6テキスタイルの保存領域で使用されている主な合成接着剤エチルセルロース種別製品名評価＊主成分粘性cps Tg℃溶媒備考アクリル樹脂熱可塑性コロイド状アクリル分散液熱可塑性ポリビニルアセテート熱可塑性エチレン酢酸ビニル熱可塑性Gabrosa? P200GBカルボキシメチルセルロース50-200（4%、25℃）ーナトリウム（SCMC）Cellofas R B-3500B3,500ーCluminal MC2000（Hercules）Methocel? A4C（Dow）Bメチルセルロース（MC）2,000（2%、20℃）ーB 4,000ーBermocoll R E 481 FQ（Akzo Nobel）ーエチルヒドロキシ4,250-6,000ーエチルセルロース（EHEC）（1%、20℃）EthuloseーーKlucel G（Hercules）Klucel E（Hercules）Paraloid?（Acryloid）B72（Rohm & Hass）Paraloid?（Acryloid）B67（Rohm & Hass）Lascaux 360HVまたは303HV（Lascaux）360HVは303HVに代替Lascaux 498HV（Lascaux）Plextol R B 500（Synthomer）Primal?（Rhoplex）AC 33（Rohm & Hass）Primal?（Rhoplex）WS24（Rohm & Hass）Jade 403（Jade Adhesives）Mowilith DMC2（Lascaux）現在製造中止Vinamul R 3252（Vinyl Products）Beva R 371（フィルムとゲル）BBACBBCBCCAACAAヒドロキプロピルセルロース（HPC）70 %ポリメタクリル酸エチル（PEMA）30 %ポリアクリル酸メチル（PMA）ポリメタクリル酸イソブチル（PiBMA）> 50 %ポリメタクリル酸ブチル（PiBMA）ポリアクリル酸メチル（PMA）他> 50 %ポリメタクリル酸ブチルポリメタクリル酸イソブチル（PiBMA）ポリアクリル酸メチル（PMA）他60 %ポリアクリル酸エチル（PEA）150-400（2%、20℃）ー200-600（2%、20℃）ー5,000-10,000ー40ー50-87,000 1340 %ポリメタアクリル酸メチル100-20,000（PEMA）（20℃）? %（濃度不明）ポリメタクリル酸エチル（PEMA）60 %ポリアクリル酸エチル（PEA）40 %ポリメタクリル酸メチル（PMMA）? %（濃度不明）ポリメタクリル酸エチル（PEMA）ーアクリル系水酸分散液（Acrylic dispersion）BA水水水、エタノール水、メタノール、エタノール、ミネラルスピリット、イソプロパノール接着剤、分散剤接着剤、分散剤染織品、革製品のドライフィルム補強、絵の具の剥離止め染織品、革製品のドライフィルム補強、含浸凝固剤ブタノル、アセトン、接着剤、エタノール、酢酸エチル、含浸凝固剤トルエン、キシレン水性分散液乾燥前は水で薄められる。水性分散液エタノール、アセトン、染織品、革製品のトルエンドライフィルム補強9水、エタノールー16水、エタノール600,000 39水、エタノールポリ酢酸ビニル（PVAC）6,000-7,000ー水、エタノールポリビニルアルコール（PVAL）B 65 %ポリ酢酸ビニル（PVAC）5,000-ー35 %マレイン酸ジブチル12,000（Dibutyl maleate）CBA50 %ポリエチレン（PE）50 %ポリ酢酸ビニル（PVAC）エチレン酢酸ビニル共重合体（EVAC）11水、エタノールー3水、エタノールー65-70エタノール、アセトン、ベンジン水性分散液接着剤、含浸凝固剤pH 9.5水性分散液接着剤、含浸凝固剤pH 9.4-9.9骨遺物の接着剤、アルカリ溶解性pH6.8-7.2水性分散液接着剤、含浸凝固剤水性分散液染織品、革製品のドライフィルム補強pH 4-5水性分散液染織品、革製品のドライフィルム補強接着剤、含浸凝固剤＊Horie, C.V., Materials for Conservartion: Organic Consolidants, Adhesives and Coatings, 2nd ed, Butterworth-Heinemann, London, 2010, pp.311-320.複数の高分子物質が含まれる接着剤は、各高分子の評価を記載した。安定化の評価：A=100年以上、B＝20年以上100年未満、C＝6か月以上20年未満、T＝6か月以下の仮使用。30