ブックタイトル近代テキスタイルの保存と修復
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近代テキスタイルの保存と修復
表1合成染料の発明年染料の名称発明年発明者Color Index No.染料種別モーヴ1856PerkinC.I.Mauve C.I.50245塩基マジェンタ1856NatansonC.I.Basic Violet 14塩基アシッドオレンジ1858HofmannC.I.Acid Orange 93酸性アニリンブルー1861Gorard, LaireC.I.Solvent Blue 3塩基アニリンブラック1863LightfootC.I.Oxidation Base 1酸化ビスマルクブラウン1863MartiusC.I.Basic Brown 1塩基アリザリン1868Grabe, LiebermannC.I.Mordant red 11媒染合成インジゴ1870,1890Baeyer, Emmerling,HeumannC.I.Vat Blue 1バットセルロース繊維用の媒染剤1870 Dale & Brookeータンニン酸アンチモン媒染サルファーブラウン1873Cachou De LavalC.I.Basic Blue 9塩基クリソイジン1875CaroC.I.Mordant Yellow 1塩基メチレンブルー1876CaroC.I.Basic Blue 9塩基アリザリンイエロー2 G1877NietskiC.I.Mordant Yellow 1クロム後媒染ナフトールイエローS1879CaroC.I.Acid Yellow 1酸性パラニトロアニリンレッド・パラレッド1880 HollidayC.I.Azonic Diazo Component 37 &C.I.Azonic Coupling Component 1アゾコンゴレッド1884 Bottiger C.I.Direct Red 28直接プリムリン1887 Green C.I.Direct Yellow 59ジアゾ直接染料用定着剤1889 Bayer Co.ー硫化銅による後処理クリームバイオレット1890 RunkelC.I.Mordant dyeC.I.43500クロム後媒染サルファーブラック1896 Vidal C.I.Sulfur Black 1硫化ジアミンブラウンM R 1908 Casella Color Co. C.I.Direct Brown 2カップリングインダントレンブルーRS 1901 Bohn C.I.Vat Blue 4バットナフトールAS 1911Winther, Laska‘,ZitscherC.I.Azoic Coupling Component 2アゾネオラングリーンBL1918GrobC.I.Acid Green 121:1金属錯塩インジゴゾール1924Bader & SunderC.I.Soluble Vat Blue 1水溶性バットイルガラン1950Geigy Co.ー1:2金属錯塩プロシオン1955ICI Co.ー反応性チバクロン1957Ciba Co.ー反応性1.近代におけるテキスタイル保存の始まりおそらくどの国においてもテキスタイルに歴史的価値を見出して保存する手段に移行する前は、裁縫や洗濯などの日常管理の方法で博物館のテキスタイルも修繕や洗浄がなされた。また「修復」と称して製作当時の見た目に戻す復元的な仕事も行われた。このような仕事の多くは、たとえば製作当時の材料を取り除いたり、色を染め替えたり、刺繍をやり直したり、使用跡を洗い落とすなど、テキスタイルに残されている歴史的な「証拠」が失われることを意識せずに近代におけるテキスタイルの保存と修復19