ブックタイトル御料車の保存と修復及び活用

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概要

御料車の保存と修復及び活用

写真7台湾鉄路局花車SA4101の現状台湾鉄路局所蔵図2特別客車オトク第2号1920年の図面台湾鉄路局所蔵(1)主室(写真8)寸法:長十呎四吋四分の一、幅七呎九吋四分の一開口部:左右夫々窓三箇所、中央は幅三呎四吋の大窓、各窓にはガラス、紗、二戸の外巻カーテン、引幕及び一文字を設ける。天井:阿里山紅檜木地、各ベンチレーターにはステンドグラスを?入床:インレートリノリウム張の上に模様入の絨毯を敷く。仕上と装飾:前後四壁の羽目板には川端玉章の描いた四季の花で象嵌した絵柄、周囲腰羽目板りゅうたんそうには児玉菊と佐久間龍膽草の模様で象嵌した絵柄、各窓合柱及び横長押には彫刻が彫られる。家具:貴賓用と陪賓用椅子二脚及び御帽子台一、フワンモーター台、楕円形テーブルを配置する。設備:十二燭光(二十四ボルト)電灯四箇、シャンデリア、テーブルランプ、十二吋電扇二箇を設ける。図3 貴顕用特別客車オトク第2号図面から写したSA4101の図面台湾鉄路局所蔵(2)次室(写真9)寸法:長九呎五吋、幅七呎九吋四分の一乗降口:左右に開戸及び引起しフートステップを設け、専ら貴賓乗降用に供する。天井:白いペンキを塗る。床:インレートリノリウムを敷き、左右にシートを取り付ける。左右入口より貴賓乗降の通路には模様入絨毯を敷く。設備:電灯と電扇を設ける。台湾の御料車について89