ブックタイトル御料車の保存と修復及び活用

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概要

御料車の保存と修復及び活用

プレス鋼製空気ばね・転がり軸受け付き2軸ボギー台車に替わり、車体と台車双方の軽量化が達成された。6)電車化された御料車:鉄道電化の進展と動力近代化日本は沖積平野が多く、そこに敷設された鉄道は線路負担力が小さく車両の軸重を大きくできないため、機関車のような動力集中方式よりもむしろ各車両に動力を分散させる方式(動力分散方式)の方が有利である。電車や内燃動車はこうしたコンセプトによる車両であり、鉄道電化の進展とともに御料車の電車化が検討され、先の軽量化設計を応用した貴賓電車が登場した。JRへの移行後は御料車の新製はなく、JR東日本はE655系電車に特別車を連結したお召し列車を運転している。本稿をまとめるにあたり下記の諸文献を参考にした。末尾ではあるがこれらの筆者に深謝申し上げ、本稿の結びとする。なお全体的な資料としては日本国有鉄道大井工場が編纂した『御料車』18)を参考にし、公式資料による検証もおこなったことを付記する。参考資料・注釈1)田邊幸夫『御料車物語』レールウエー・システム・リサーチ(1986)pp.3, 42)前掲書1)pp.236, 2373)星山一男『お召し列車百年』鉄道図書刊行会(1973)pp.110-1124)小池滋『英国鉄道物語』晶文社(1979)p.225)堤一郎『近代化の旗手、鉄道』山川出版社p.146)前掲書5)pp.17, 187)『日本国有鉄道百年史2』日本国有鉄道(1970)別刷(トレヴィシックの車両等形式図面,客車)8)前掲書5)pp.15, 16.9)堤一郎・緒方正則・池森寛『ウォルター・マッカーシー・スミスとサミュエル・ウエィト・ジョンソン』日本技術史教育学会関西支部2011年度総会講演会講演論文集(2011)pp.45-49.10)前掲書1)pp.21, 2211)前掲書1)pp.27, 2812)前掲書1)pp.43, 4413)前掲書1)pp.91, 9214)前掲書1)pp.121, 12215)前掲書1)pp.159, 16016)前掲書1)pp.183, 18417)前掲書5)pp.26, 2718)『御料車』日本国有鉄道大井工場(1972)日本における御料車と技術史面での意義25