ブックタイトル御料車の保存と修復及び活用

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概要

御料車の保存と修復及び活用

写真4 6号御料車博物館明治村提供東海旅客鉄道株式会社所蔵彷彿とさせる折上二重天井となっている。現在は博物館明治村にて保存展示されている。(写真4)7 7号御料車大正3(1914)年大正天皇及び貞明皇后のご同乗用の御料車として新橋工場にて製作された。大正4(1915)年に挙行された大正天皇の即位の御大礼に備えて製作が計画された4両のなかの1両3)。一時期よみうりランドに保存されていたが現在は鉄道博物館にて保存展示されている。(写真5)8 8号御料車大正5(1916)年に貞明皇后の御乗用として大井工場で製作された。7号御料車とほぼ同様式の車両。昭和31(1956)年に一部のものを除いて解体されたが、一部分は鉄道博物館にて保存されている2)。9 9号御料車大正3年に7号御料車に付随する食堂車として新橋工場で製作された木製3軸ボギー車。それまでは御料車内に簡単な配膳設備が設置されていたが7号御料車は部屋数が多くスペースが足らなかったため初めて独立した食堂御料車として製作された3)。現在は鉄道博物館にて保存展示されている。(写真6)10 10号御料車大正11(1922)年当時のイギリス皇太子エドワード・アルバート殿下(後のウインザー公)の来日に際し国賓用として大井工場で製作された3軸ボギー車。展望室と展望デッキが付いている唯一の御料車。昭和20(1945)年、連合国軍に接収され内装が一部改装されている3)。現在は鉄道博物館にて保存展示されている。(写真7)8