近代建築に使用されている油性塗料

近代建築に使用されている油性塗料 page 65/74

電子ブックを開く

このページは 近代建築に使用されている油性塗料 の電子ブックに掲載されている65ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
近代建築に使用されている油性塗料

塗装技術の歴史 (開発、原料、性質、反応、及び油性塗料とアルキド樹脂塗料の同定)  63みにみられ、二重結合の酸化物であると考えられる。1250cm-1でのシグナルが1150cm-1のものよりも強い場合、しばしば1600cm-1と1580cm-1の領域に、二本の鋭い、しかし比較的弱い吸収帯がみられる。これらは、芳香族に典型的なものである。さらに、750cm-1(または、750cm-1と700cm-1)にシグナルが現れることもある。これらもまた、芳香族のものであり、数値から芳香族環の置換型を読み取ることができる。前者はオルト置換(例えば、フタル酸)であり、後者はモノ置換(例えば、スチレン)である。メタ置換の分子は780cm-1に、パラ置換の場合は830cm-1に吸収帯がある(すべての数値は±30cm-1のずれを含む)。このように、油性塗料とアルキド樹脂塗料の図7 油性塗料の赤外線スペクトル図8  アルキド樹脂塗料の赤外線スペクトル(チョーク(炭酸カルシウム)を含む)