近代建築に使用されている油性塗料

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近代建築に使用されている油性塗料

54ためである。このような油が、スタンド油(かつて油を入れ密閉した瓶を明るい太陽光の下でそのまま放置(stand)させて作られたことに由来する)であり、粘性が高く均一に膜を形成し、黄色変化する傾向が低い。天然油の化学構造すべての油には、同一の化学構造が含まれる。それは、三価アルコールであるグリセリンと脂肪酸(油や脂肪に含まれる長い分子鎖を持つ炭酸)の三価エステル類である。脂肪と油は化学的に同じであるが、用語としては脂肪と油に分かれる。室温にて油は液体であり、脂肪は蝋様の固体である。油には、それぞれ違う量のさまざまな脂肪酸が含まれる。これらの脂肪酸は、化学構造によって飽和と不飽和に分類される。飽和酸は炭素-炭素単結合のみを持つが、不飽和酸には炭素-炭素二重結合も含まれる。多不飽和酸の分図2 脂肪酸から三価エステルへ