近代建築に使用されている油性塗料

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近代建築に使用されている油性塗料

近代建築に使用された油性塗料の変遷  455.明治初期の塗装工事の事例開国当時、米国海軍で使用されていた塗料は「ドライペイント」といわれ、鉛白と亜麻仁油が分離されており、使用時に練り合わせる状態のものであった。その後、明治9年(1876)頃には軍艦常用品として油性調合ペイントを納入させたといわれているが、一般には固練りペイントであった。明治43年(1910)の『建築雑誌277号』(日本建築学会)に掲載された輸入塗料(ゾンカ光沢ペンキ)の広告では、調合ペンキと明記している。一方、国産でも明治30年代に調合ペイントが開発されているが、当時の使用は少なく、固練りペイントが一般的であった。このように、明治政府の懸命な近代化及び洋写真3 日本赤十字社中央病院病棟(明治23年竣工)写真4  日本赤十字社中央病院病棟 外壁の大写し写真5 旧三重県庁舎(明治12年竣工)写真6  旧三重県庁舎 木製扉の木目書き