近代建築に使用されている油性塗料

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近代建築に使用されている油性塗料

文化財の修復事例からの油性塗料の使用実績等の概要  35されている建物がある。津金学校は明治8年(1875)の建築で、平成元年(1989)に修理され復原されている(写真9)。現状では、旧睦沢学校校舎の移築前と同じ、水色や緑色のペンキが塗られているが、その塗膜の下には、暗灰色が見える箇所もある(写真10)。また、明治10年(1877)建築の旧尾お 県がた学校校舎(尾県郷土資料館)も同様に水色のペンキが塗られている(写真11)。しかし、明治37年(1904)の古写真の濃淡からは、今とは異なる様子もうかがえる。この他、明治初期に建てられ、油性塗料が塗られていたと思われる建物が未調査のま写真8 旧函館区公会堂本館(明治43年竣工) ?公益財団法人 文化財建造物保存技術協会/渡会准司(撮影)