第35回公開学術講座

第35回公開学術講座

「鹿島踊の諸相」―

平成16年度は〈鹿島踊の諸相〉と題して、民俗芸能として伝わる鹿島踊・弥勒踊と、歌舞伎舞踊の鹿島踊をとりあげました。鹿島踊は民俗芸能として、関東地方を中心として伝承されています。もとは茨城県鹿島地方から出た「鹿島の事触」と呼ばれる宗教者たちが伝えたものと言われていますが、現在は伊豆・湘南や南房総の沿岸部にいくつかの伝承例が知られています。一方で鹿島踊は、近世後期の江戸の庶民文化の中にも様々なかたちで受容され、当時の町人たちにもたいへん親しまれたようです。その一端が、歌舞伎舞踊のなかに取り入れられた鹿島踊の姿にうかがえます。地方に生きる民俗と、都市の洗練された芸能のふたつの鹿島踊を見比べ、その特質と関連を考えるまたとない機会となりました。

プログラム

講演 各地の鹿島踊・弥勒踊とその特色 (俵木悟)

実演  民俗芸能「波左間のみのこおどり」 波左間諏訪神社みのこおどりの会(千葉県館山市)

実演  舞踊・長唄「俄かしま踊」、長唄「月の巻」より鹿島踊
舞踊(坂東鼓登治)、唄(稀音家義丸・杵屋勝彦)、三味線 (稀音家助三朗・稀音家六公郎)、囃子 (望月庸子・鈴木秀幸)

鼎談 歌舞伎舞踊における鹿島踊とその周辺(坂東鼓登治・稀音家義丸・杵屋勝彦)
聞き手 (飯島満)

 

zkoza35-01

民俗芸能《波左間のみのこおどり》(千葉県館山市)の実演)

 

公開事業

PAGETOP
Copyright © 東京文化財研究所 無形文化遺産部 All Rights Reserved.